飛行機の障害者割引|JAL・ANA・LCCの料金と付き添い

飛行機の障害者割引
ゆうきパパ

飛行機の障害者割引って、結局いくら安くなるの?
早割のほうが安い気がして、使うか迷う。

みいママ

そう感じる方は多いと思います。
JAL・ANAはいま、決まった運賃ではなく、各運賃から20%引きのしくみに変わっています。

この記事では、JAL・ANAの障がい者割引のしくみと「安くない」と言われる理由、付き添い(介護者)の条件、LCCとの違いをまとめました。

私は身体障害者手帳2級・第1種を持っていて、左耳に人工内耳をつけています。

子ども2人を連れてひとりでJALに乗ったときの体験もあわせて紹介します。

※料金・条件は2026年9月時点で各社の公式サイトに書かれている内容です。予約前に最新情報を確認してください。

この記事でわかること
  • JAL・ANAは各運賃から20%引きになるしくみ
  • 「安くない」と言われる理由とスカイマークとの比較
  • LCC(スカイマーク・ピーチ・ジェットスター)の違い
  • 子どもの料金と付き添い(介護者)の年齢条件
  • 予約のしかたと手帳を見せるタイミング
  • 人工内耳の保安検査とJALで受けた対応
目次

飛行機の障害者割引|JAL・ANAは各運賃から20%引き

まずは、いまのJAL・ANAの障がい者割引がどんなしくみか押さえておきましょう。

各運賃から20%引きになるしくみ

JAL・ANAとも、以前のような決まった「障がい者運賃」はいまはありません。

そのとき選んだ運賃から一律20%引きになるしくみです。

ANAは2026年5月19日搭乗分から新しくなった運賃が対象です。

JALはフレックス・セイバー・スペシャルセイバー・往復セイバー・プロモーションの運賃が対象になります。

対象の手帳と介護者は1人まで

対象になる手帳は身体障害者手帳・戦傷病者手帳・療育手帳・精神障害者保健福祉手帳です。

JALは種別(第1種・第2種)や等級を問わず使えます。ANAの公式ページには等級の条件までは書かれていません。

同じ便に乗る介護者は1人までで、本人と同じ割引が適用されます。ほかの割引(株主割引・スカイメイトなど)とは重ねて使えません。

早割・セール運賃も20%引きの対象

JALのスペシャルセイバー(早割)やANAのシンプル、セール運賃にも障がい者割引の20%引きが上乗せされます。

安いタイミングで見つけた運賃でも、そこからさらに20%安くなるということです。

実際の割引額は予約画面での確認が必要です。端数の処理方法までは公式サイトで確認できませんでした。

飛行機の障害者割引|安くない?スカイマークの早割と比較

「飛行機の障害者割引は安くない」という声も見かけます。

この章では、その理由を公式データで確認していきます。

以前の固定運賃との違い

以前のJAL・ANAには、決まった金額の割引運賃(当時の名称は「障がい者運賃」)がありました。

時期によっては、その固定運賃より早割のほうが安いことがあったようです。

いまの「各運賃から20%引き」のしくみに変わってからは、同じ運賃を選ぶ限り、割引を使わないより必ず20%安くなります。

スカイマークの運賃表と早割の差

一方、スカイマークは今も固定の「障がい者割引運賃」があります。公式の運賃表で比べると、早割のほうが安い区間・時期があります。

区間・時期大人普通障がい者割引
羽田=神戸
(通常期)
19,300円11,700円
羽田=神戸
(繁忙期)
20,300円13,700円
神戸=那覇
(通常期)
39,000円16,500円

早割の「いま得」の幅は、次の表のとおりです。

区間・時期早割
「いま得」の幅
最終更新
羽田=神戸
(通常期)
7,200〜17,200円26年9月
羽田=神戸
(繁忙期)
7,600〜18,200円26年9月
神戸=那覇
(通常期)
5,500〜35,400円26年9月

羽田=神戸の通常期を見ると、早割の最安値7,200円は、障がい者割引の11,700円より安くなります。

早割は席数と時期で額が変わるので、いつも安いとは限りません。予約するときに両方を見比べるのが確実です。

それでも選ぶ理由

スカイマークのように早割のほうが安い会社もありますが、JAL・ANAは同じ運賃なら必ず20%引きです。

料金だけで比べず、次の章以降で紹介する配慮の中身も含めて選ぶと、納得しやすいと思います。

飛行機の障害者割引|LCCの違い(スカイマーク・ピーチ・ジェットスター)

LCC各社の障害者割引の有無も、公式サイトで確認しました。

会社によって差があるので、乗る前に知っておくと安心です。

スカイマークは今も固定の障がい者割引運賃

スカイマークには「障がい者割引運賃」という固定の運賃があります。

対象は身体・戦傷病者・療育・精神の手帳を持つ本人と、12歳以上の介護人1人です。搭乗手続きのときに手帳を見せます。

全便が対象で座席数の制限もなく、搭乗日当日まで予約できます。

ピーチは障害者割引の記載なし

Peach(ピーチ)の公式FAQには、障害者割引の記載が見当たりませんでした。

公式には「学割などの割引運賃はございません」「子供運賃はなく、大人と同額」とあります(2歳未満の膝上は無料)。

ジェットスターは公式で確認できず

ジェットスターは、車いすや視覚・聴覚障害のある人への介助の案内はありますが、割引についての記載は今回確認できませんでした。

気になる方は、予約前にジェットスターへ直接問い合わせておくと安心です。

飛行機の障害者割引|子どもの料金と付き添いの年齢条件

子連れで乗るときに気になるのが、子どもの料金と介護者になれる年齢です。

JAL・ANA・Peachの子どもの料金をまとめました。

JAL・ANA・Peachの子どもの料金表

区分JALANA
幼児(無料)生後8日〜
2歳未満
生後8日〜
1歳
(2026年
5月19日
搭乗分〜)
小児3歳以上
12歳未満・
運賃25%引き
2〜11歳・
運賃25%引き
相当

Peachの扱いは、次の表のとおりです。

区分Peach最終更新
幼児(無料)2歳未満26年9月
小児子供運賃なし
(大人と同額)
26年9月

ANAは2026年5月19日搭乗分から、幼児無料の年齢が「2歳以下」から「1歳以下」に変わりました。2歳は座席の確保が必要です。

本人が子どもの場合の介護者の扱い

手帳を持つ本人が子どもの場合でも、介護者は障がい者割引の対象です。

JALは本人が3〜11歳、ANAは本人が2〜11歳のとき、介護者に障がい者割引が使えます。

本人が座席のいらない幼児(JALは3歳未満、ANAは1歳以下)のときは、介護者は対象外になります。

介護者だけの予約について、JAL公式は「介護者の方のみで予約する場合は、JALチャットサポートへご連絡ください」としています。

ANAは公式に記載が見当たりませんでした。

飛行機の障害者割引|予約のしかたと手帳を見せるタイミング

実際にどう予約して、いつ手帳を見せればいいのか、手順を紹介します。

ネットで「障がい者割引」を選んで予約

JALは航空券の検索画面にある「対象者限定割引」欄で「障がい者割引」を選びます。

ANAは「運賃検索方法」から「障がい者割引」を選んで検索すると、割引後の金額がそのまま表示されます。

手帳を見せるのは購入時か搭乗手続きのとき

手帳は航空券の購入時か、搭乗手続きのときに見せます。

見せられないと割引が取り消されることがあるので、当日まで忘れずに持っておきます。

カード登録による手帳提示の省略

JALはJMBカード(JMBアプリのデジタル会員証を含む)、ANAは障害者手帳確認登録済みのANAマイレージクラブカードを見せれば、そのつど手帳を出さずに済みます。

どちらも事前の登録が必要で、ANAはネット・郵送・空港カウンターで申し込めます。

ミライロIDについては、JAL・ANAとも公式ページに記載が見当たりませんでした。ミライロID自体の使い方は、ミライロIDについてまとめた記事で紹介しています。

飛行機の障害者割引|人工内耳・聴覚障害への配慮とJALで受けた対応

ここからは、人工内耳の保安検査の扱いと、聴覚障害への配慮を紹介します。

私がJALで実際に受けた対応も、体験としてお伝えします。

人工内耳をつけたままのゲート通過

人工内耳はつけたまま、電源を入れたまま金属探知機のゲートを通れます。

コクレア・メドエル・アドバンスト・バイオニクス各社の案内でも同じ内容が示されています。

ゲートが鳴ることもあるので、検査員に人工内耳のことを伝えて、装用者カードや手帳を見せるとスムーズです。

予備のプロセッサは、各メーカーの案内では預け荷物ではなく手荷物に入れるとされています。

機内では本体はそのまま使えますが、電波を出すリモコンなどは飛行中は電源を切ります(JAL・ANAの案内)。

JAL・ANA・Peachの筆談・手話サポート

JALは空港カウンターに筆談ボードがあり、遠隔手話通訳サービスも利用できます。

手話ができる客室乗務員は手話バッジを着けていて、機内安全ビデオには字幕と手話通訳がついています。

希望すれば搭乗口まで案内してもらえる事前改札サービスもあります。

ANAは筆談での対応と事前改札サービス、専用の代理電話サービス「+Voice」で問い合わせできます。Peachは筆談を希望すれば係員に伝える形です。

予約から搭乗までにあった対応

2026年7月、子ども2人を連れてひとりでJALに乗ったときの流れを紹介します。

  • JALのアプリで予約するとき、障がい者割引を選びました。
  • 手荷物を預けるカウンターで、手帳の原本を見せました。
  • 保安検査場では、人工内耳をつけていることを伝えたうえで、ゲートを通りました。
  • 予約のとき「配慮が必要かを書く欄」があり、「耳が聞こえないので、緊急時は筆談してほしい」と書きました。

すると、機内で最初に客室乗務員さんから手書きのメッセージをもらえました。

「私が担当します」「何かあったらいつでもおっしゃってください」と書かれていて、飛行時間や飲み物の種類も添えてありました。

子連れでひとりだったからか、「お子様のことも困ったら言ってくださいね」とも書かれていて、うれしかったです。

予約画面の欄の正式な名前までは確認できていません。いつも同じように手書きのメッセージがもらえるとは限りませんが、私が乗ったときはこうした対応がありました。

ゆうきパパ

割引の額だけ見ると、やっぱり迷う気持ちもある。

みいママ

私は、配慮が手厚いところに、お金を払う価値は大いにあると感じています。

電車やタクシーの障害者手帳割引をまだ確認していない方は、電車の障害者手帳割引やタクシーの障害者手帳割引もあわせて見てみてください。

新幹線の割引とも比べてみたい方は、新幹線の障害者割引の記事もチェックしてみてください。

飛行機の障害者割引のよくある質問

飛行機の障害者割引に関するよくある質問をまとめました。

飛行機の障害者割引はどのくらい安くなりますか?

JAL・ANAとも、選んだ運賃から一律20%引きになります。例えばJALの羽田→伊丹の最安値例11,040円は、20%引きで約8,830円になる計算です(端数の処理方法は公式で確認できず、実際の額は予約画面での確認が必要です)。

飛行機の障害者割引は安くないと聞きましたが本当ですか?

以前の固定運賃では、早割のほうが安いことがありました。いまのJAL・ANAは各運賃からの20%引きなので、同じ運賃なら必ず20%安くなります。一方スカイマークは今も固定の障がい者割引運賃で、早割「いま得」の最安値のほうが安い区間・時期があります。

付き添い(介護者)は何人まで一緒に予約できますか?

JAL・ANAとも、同じ便に乗る介護者は1人までです。本人と同じ割引が適用されます。スカイマークの介護人は12歳以上という条件があります。

ピーチ(Peach)に障害者割引はありますか?

Peachの公式FAQには、障害者割引の記載が見当たりませんでした。公式には「学割などの割引運賃はございません」「子供運賃はなく、大人と同額」とあります。

まとめ|飛行機の障害者割引は「割引率」と「配慮」で選ぶ

JAL・ANAの障がい者割引は、いまは各運賃から一律20%引きになるしくみです。

最後に内容を整理します。

この記事のまとめ

JAL・ANA:各運賃から一律20%引き。早割・セールにも適用される。介護者は1人まで。
安くない理由:以前は固定運賃と早割の差があった。今もスカイマークは固定運賃で、早割のほうが安い区間・時期がある。
LCC:スカイマークは固定の障がい者割引運賃あり。ピーチ・ジェットスターは公式に割引の記載なし。
子どもの料金:本人が小児でも、介護者は障がい者割引の対象になる(JAL3〜11歳・ANA2〜11歳)。
予約:ネットで「障がい者割引」を選び、手帳は購入時か搭乗手続きのときに見せる。
人工内耳:ゲートはつけたまま通れる。鳴ったら検査員に伝えてカードや手帳を見せる。

割引率だけで見ると、早割のほうが安い場面もあります。

それでも私は、予約の欄に書いたひとことから手書きのメッセージをもらえたように、配慮が手厚いところに、お金を払う価値は大いにあると感じています。

手帳を持つ方のおでかけの参考になればうれしいです。

参考資料
障がい者割引運賃について | JAL
ANA国内線の障がい者割引について | ANA
障がいをお持ちのお客様の運賃 | スカイマーク
子供運賃はありますか? | Peach

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